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症状について 今では5千円札でおなじみの作家、樋口一葉は生涯、頭痛、肩こりに悩
まされたそうです。極度の貧困からくる栄養失調、内職による過労、弱視で、低い文机に向かう時か
がみこむような姿勢をとったのが原因といわれています。余談になりますが、作家、井上ひさしの
『頭痛 肩こり 樋口一葉』という戯曲がありますが、「肩がこる」という表現をはじめて使ったのは夏目漱石だそうで、一葉の時代には「肩がはる」が一般的で事実その著『ゆく雲』のなかでもそう使われています。 肩こり、首のこり♪母さんお肩をたたきましょう♪昔から歌にあるくらい日本人にはなじみの深い症状です。では なぜ?狩猟民族である欧米人に比べ元々腰の反りが少ないうえ、車社会になり歩かなくなったことが 腰の弾力を失うのに拍車をかけています。でも腰の弾力がなぜ肩こりと・・・? 皆さんは歩きすぎて首が痛くなったなんて経験はありませんか?そう、腰がくたびれて硬くなり、 首でバランスをとろうとして硬直を起こし痛みとなったのです。このように人のからだはどこかが働 かなくなると必ず別のどこかで補おうとする。そのように人のからだはできていると考える。そして 今の状態はどこが働いていなくて、どこが働きすぎているのか読み解いていく。その上で、からだが 気持ちよく、バランスよく動けるように整えていく、それが整体的やり方です。 最近ではパソコンによる、腕と目の使いすぎから来るもの(もちろん座りっぱなしで股関節が硬く なることにもよるのですが)、育児中の腕への負担から、あるいは精神的ストレスが原因と考え られるものもあります。特にこりが右肩に集中するようなら食べすぎも疑ったほうがよいでしょう。 これは胃に関係する胸椎6番から9番の左側が硬直を起こし、左に傾いた椎骨が右側の僧帽筋を引っ 張ることによるものです。⇒右肩上がりと食欲の関係 また合わせて胸の痛み、せきなどがある場合には、呼吸器系の問題も考えられます。
腰痛・ぎっくり腰・坐骨神経痛日本人が自覚している症状の第一位は腰痛で1000万人にも上り、現在も増え続けているそう です。これを二足歩行を選択した人類の宿命とみるか、それとも・・・。 ここにひとつの興味深い話があります。腰痛の原因は抑圧された感情・・・主として怒りである ・・・とし、独自の心療プログラムにより成果を挙げているニューヨークのリハビリ専門医、ジョン ・サーノ博士が、自ら治療した患者109人を追跡調査したところ96人は完全もしくはほとんど痛 みがなくなっていたという。皆CTやMRI検査で椎間板ヘルニアと診断された人たちである。 腰椎4・5間の椎間板の狭小化は20代から始まり、50代では半数以上の人に見られる通常の 老化現象でありヘルニアも腰痛の原因ではなかったのである。サーノ博士によると怒りが筋肉の緊張 をひきおこしそれが痛みとなるのだから、まずは自分が何に対して怒っているのかを知り、その事実 を認めることから治療ははじまるという。いかにも精神分析好きのアメリカ人らしいやり方ですね。 心がからだに与える影響については整体でも重視していますが、からだには心もからだもひっく るめたものが現れると考えます。わかりやすい例をあげれば、人は恥ずかしさに顔を赤らめたり、 恐怖で青ざめたりします。また腹を立てれば、文字通り腹直筋が硬直します。 このように不即不離の関係にある心とからだを、からだの方から変えていこうというのが整体の立場 です。 くしゃみをした拍子に、あるいは荷物を持とうとした瞬間激痛が走る。これがぎっくり腰といわ れるものですが、起こったらすぐいらしてください。動けない場合にはお電話くださればその場で楽 になる対処法をご指示します。動けるようになったらお越しください。再発を防ぐためには原因を知 る必要があります。 痛みはからだのバランスが崩れていることのお知らせです。神経ブロック等で痛みを抑えること
を繰り返すとその感覚も麻痺し坐骨神経痛へと移行するケースもあるようです。
突然発症するように思われるぎっくり腰ですが、そこに至るには腰の筋肉の疲労が重なり、 硬直が限界に達していたという事情が必ずあります。30〜40代の働き盛りに多く、欠勤理由の bPとも言われており肉体的、精神的ストレスの影響が見え隠れします。 坐骨神経痛は腰椎4・5番、仙骨1・2番から足先へと走る神経叢が、硬直した回りの筋肉に圧 迫されることによって生じる痛みです。痛む場所は臀部から太もも、ふくらはぎと様々ですが臀部か ら股関節に硬直が見られます。股関節を緩めたり、仙腸関節、膝関節のゆがみを直すと良くなるケー スも多く、本当の坐骨神経痛は実際には少ないようです。 膝痛膝の痛みを訴えてこられる方がふえています。見せていただくと、必ずといって良いほど腰が硬 い。腰は上体の重みを受け左右に振り分ける、いわばコントロールセンターともいうべきところ。 そこが働かなくなればバランスが崩れ、膝関節に負担がかかってくるのは当然です。 初期には膝の内側が特に階段を降りる時に、古くなると膝外側が上り下りとも痛くなってきます。 本来膝の関節軟骨は厚く丈夫で、少々のことでは痛まないようにできているのですが、腰が失ったコ ントロール機能のしわ寄せが症状となってあらわれるのです。 整体では関連する股関節、足首も合わせてバランスを調整していきます。症状は1〜数回で消え るか良くなるケースがほとんどですが、(水を抜いたり、手術をしたりしている場合にはむずかしい こともあります。)再発を防ぐためには腰の弾力をつけることがぜひ必要です。 膝が痛い→歩かない→よけい歩けなくなる→寝たきりになる。の悪循環を断つためには、早く膝 を直して歩く習慣をつけるに限ります。 ⇒散歩をしよう 生理痛骨盤の左右差が原因です。特に右側が下がっているケースが多いようです。そのため生理のとき 骨盤が左右均等に開くことができず、痛みを生じるのです。原因はわかっているのですから、早く取 り除いて不快な症状とはさよならしたいものですね。 また、骨盤の左右差は骨盤内臓器である子宮、卵巣にも少なからぬ影響を与え、子宮筋腫を引き 起こす要因ともなりますので注意が必要です。 便秘・吹き出物・肥満女性にとって美容の敵といえばこの3つ。生活習慣、食べすぎ、運動不足、ストレス等の要 因ももちろんありますが骨盤の歪みが原因となっているケースが多いようです。便秘が続けば当然、 老廃物がたまります。それが吹き出物となって皮膚から排泄されるのです。人のからだはそのよ うにどこかでバランスをとるようにできています。 また生理、出産のある女性の骨盤は幅広く、可動性がある反面、狂いやすいという特徴を持ってい ます。特に産後太ってしまい、元の体型に戻らないという悩みを良く聞きますが、これは出産で開い た骨盤が完全に元に状態に戻る(7週〜10週)前に水仕事をしたり、腕を使って無理をし、骨盤が 途中で固定されてしまうことに原因があります。骨盤の狂いは肥満のみならず、多くの婦人病の 原因ともなりますので早めに修正しておきたいものです。 妊婦さんの骨盤の左右差をちょっと調整するだけで逆子が直ってしまうことが多いのですが、 これなどは女性の骨盤の状態が内部の環境に与える影響の大きさを物語るものだといえるでしょう。 花粉症春には杉花粉、秋はブタクサ、そして冬はインフルエンザウィルスと年中マスクを手放せない人 もいるようです。根本的な解決策はないものでしょうか? ⇒花粉症は誰のせい? アトピー性皮膚炎いわゆるアレルギー疾患のひとつですが、上胸部の硬直がみられ、汗をかきにくいのが特徴です。 整体では上胸部を中心に緩めていきます。症状がきついときは、患部に蒸しタオルを当てると緩和さ れます。 西洋医学ではステロイドが使われるようですが、あくまでも対症療法であり一時、症状をとめる にすぎません。また長期にわたる使用はステロイドホルモンを作る器官である副腎を壊し、同じアレ ルギー疾患である喘息へ移行するケースもあるようです。 整体を続けていると良くなっていく過程において、膿のようなものが出てきます。薬を使ってい た期間に応じて、反応も長く続きますので家族をはじめとする周囲の理解が必要です。最終的には、 汗、熱を出せる力をつけることが大切です。血液の流れを悪くする高カロリー低栄養食を避け、低カ ロリー高栄養中心の食生活を心がけることはもちろんです。 喘息厚生省の統計によると、いまや国民の3人に1人は何らかのアレルギー疾患を持っているそうで す。なぜこんなことになったのでしょうか。環境の悪化、ストレスの増加、高カロリーに偏った食事 ・・・さまざまな原因が言われますが、どれもその通りなのでしょう。そしてその一番の犠牲者はほ かならぬ子供たちなのです。 学校ではいじめ、うちに帰ってもすぐ塾、習い事と休まる暇がありません。あとはT.Vゲームにス ナック菓子。これでからだに異常をきたさないほうが不思議です。そう、心にも。 喘息について整体では、硬直を起こしている、肩関節、胸椎3、4番を中心に緩め、器官、気管 支に関連する自律神経の働きを高めます。また、発作の時には気管支に蒸しタオルを当てると症状が 楽になります。もちろん、子供たちがからだも心も開放できる環境を作ってあげることが大切なのは 言うまでもありません。 更年期障害・自律神経失調症・慢性疲労・うつ、その他
そうやってあちこち回ったあげく、聞いたこともない病名を携えて来られる方が時々いらっしゃ います。不思議です。どうしてそんなに立派な病院を巡って良くならなかったのに私のところに来ら れる気になったのかと。 とりあえず正座して、手を上げていただくと肩の高さまでしか上がらない。これはおかしいと言 うと、そんなこと言われたのは初めてだとおっしゃる。ますます不思議です。整体では目に見える動 き、色、形。手で感じられる硬さ、冷たさ、呼吸の入り具合等をみて、ちょっと変だなーというとこ ろに注目します。手が上がらないのは明らかに変です。これが血流、リンパの流れ、呼吸を制限して いるに違いありません。どうしたら手が上がるようになるか、つかえをさがし緩めていきます。整体 でできるのはそんなことだけですが、不思議とからだが緩むにつれ症状も消えていくことが多いので す。人のからだは良くなりたがっているんだと思わずにはいられません。 |